ダラスに家を買いました

湖のことが好きになり、ある時、このあたりにだったら家がほしいなと思い始めた。 湖の虜になり、忠誠を誓う手段を探していたのかもしれません。

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湖・夕陽・飛行機雲・天使のはしご

結果、1週間で気に入った家が見つかった上に予算内でオファーが通りだいたい1か月でクローズできた。全体を通していい体験をしました。ダラスのことがもっと好きになった。

時系列で書きました。長いけど一記事に書いたほうがページ内検索できるし情報を探している人にはきっと便利だろう。

Redfinをみる

インターネットの力を信じているので、Redfinで「この家について問い合わせる」ボタンを押した。
凄腕のエージェントと秘密の宝石物件を探し当てたいという感じではなく、インターネットの力でみんなにどれくらいのチャンスが与えられているのかなという感じで挑んだ。なんのコネもないのに家が買えるのかは疑問だった。

バイヤーズエージェントがアサインされた

ボタンを押した瞬間にRedfinからアサインされた。感じが良く親切でよかった。ファーストタイムバイヤーを得意としているとのこと。
Step by Stepで何するか知らせるので家を買うところまで一緒にたどり着きましょう~という感じでスタートした。
最初の会話で、いまはクレイジーセラーマーケットでだいたいのセラーは複数のオファーを受け取ってるから、ネットに載ってる値段より上乗せしないとオファーが受け付けられないかもしれないよという話があった。

まず最初にプリアプルーバルを取ろう!

そう言われ、エージェントの紹介でローカルバンクの人をアサインしてもらった。感じが良く親切でよかった。
クレヒスのチェック、W2、バンクステートメントなどを提出し、当日すぐもらえた。

つぎに、お気に入りのリストを作る

求める条件は湖まで自転車で行ける、ある程度安めの戸建て。数えるほどしかないので全部お気に入りにした。
あとは実際に見て、外装・内装と間取りを受け入れられるかだ。家自体を選ぶ条件はかなりゆるい。

内見に行く

Top5のリストを送ってとのこと。 エージェントにTop5と予備5つほどのリストを送ったところ、レビューしてくれて、これは現金一括のみ、これはもうオファー締め切り済み、などの理由でだいたいがはじかれた。残ったのは4つ。予算低めで探していると、普通の住宅ローンで買える物件は限られているんだなという印象を持った。

連休明けに4つを内見へ

  1. 唯一の3bed2bath。外がレンガで好み。内装は古いが統一感があり自分にとっては悪くない。
  2. かわいく新しいリノベ済み2bed1bath。文句はないが1とほぼ同じ値段。
  3. ふつうの2bed1bath。値段も手ごろで文句はないが1のほうが好き。
  4. 小さい2bed1bath。完全に予算内で文句はないが1のほうが好き。帰宅するころには売れていた。

オファー

1を気に入った。不思議な間取りだ。寝室はほどほどの大きさでリビングがやたらめったら大きい。その場でオファーすることを決める。その後も近くに似た間取りの家を見かけたので、もしかするとこの年代に流行った形だったのかもしれない。

内見から帰宅したあと、エージェントからセラーに提出するオファーレターが送られてきたのでサインして返送した。
オファー金額はエージェントと相談して、他のオファーがないみたいだし、一回聞いてみよっか?ということでリスト価格よりいくらか低い値で入れてみました。マジの売り手市場だと聞いていたので、こんなことある?と思ったけど。よくよく売買履歴を見たらもっと低く入れても通ったかもと思う。そこは私のつめの甘いところです。doaちゃん(友達)だったらもっとえぐい値切りをしたと思う。

カウンターオファー

翌日、カウンターオファーとしてリスト価格から多少値引かれた値が返ってきた。私が希望した額よりは少し高かったけど、え、初オファーで買えるの!?というところにまず驚いた。
金額はさておき、売り手市場と言われている中で、出ていた値段より安くオファーが通ったという事実は今後永遠に私を励まします。体験がいい。

何か人気がなかった理由があるのかと思ったけど、セラーからのdisclosureでは瑕疵の開示はなかった。
うるさい通りに近いのは気になるけどしかたない。その家は昔からそこにあり、そこで暮らした人がいるという事実は私を励ましました。
カウンターオファーにサインしてエージェントへ返送。

モーゲージ(住宅ローン)選び

似てるものを沢山の選択肢から選ぶのは得意じゃないので、一括見積もりサイトは使わなかった。
Allyのレート画面を眺めて自分が納得できる金利を決めて、ローカルバンクでその金利の見積もりを作ってもらい、AllyとOrigination Pointsをマッチしてもらうことで最初の見積もりから500ドルまけてもらってそこに決めた。ローカルバンクのほうがほんの少し高かったけど、こんなもの素人がうまくまとめられるはずがないので最初から弱腰だった。

基本的には最初からエージェント紹介のローカルバンクの人を頼りにしていたが、なかなか見積もりが出てこなかったので定期預金を置いてるAllyにも連絡した。

Ally Home LoanはWebがわかりやすい。費用や手続き一覧が細かく確認できて理解の促進にはすごくよかった。見積もり金額にも魅力があった。総クロージングコストは一見高く見えたんだけど、ローンコストは低くプリペイドが多いためAPRは低くなっていた。でも評判をちょっと検索するとミスはあるし担当者と連絡が付かない、クロージングの日程が何度も延びたなどの気になるレビューが直近にもあり、実際すでにアップロードした書類をまだもらってないとか、なぜかクレヒスのチェックがうまくいかないと言われるなどのIndicator of Compromiseが見られたのでひるんでしまった。Hidden feesはないとうたっていたが、本当にそうか、限られた時間で確認し納得することが私にはできなかった。想定通りに機能するならば、用意されている体験自体には魅力はあるが自分で試す勇気がなかった。クリティカルトラブルが起きてイレギュラールートに入り、問題が永遠に解決されないアメリカあるあるの光景が見えたため、利用するのをあきらめた。ごめん!クロージングオペレーション以外のところ、金額や体験は魅力だったので次回は使うかも。

メインバンクのバンクオブアメリカにも連絡したけど、アサインされた担当者とは気が合わなかった。英語が流暢ではない私に対してあからさまに面倒くさそうだったし、クロージングの日付がもっと先じゃないと無理とプリアプルーバルも何ももらう前から何度も言われ、やりづらかったので私のことは忘れてもらうことにした。何も出てこなかったわりにクレヒスのハードプルは速攻でかましてきて損した気分。どうか私のことは忘れてという連絡をしたら返事も来ず、おまけにその後その人の名前でダイレクトメールが来たりして体験が悪かった。Not for me とはこのことだ。口座開設の時の担当者はすごく親切だったから本当に人によるみたい。

モーゲージ レンダーとレートの決定(交渉も)

結果、比較という比較もしていないけど、エージェント紹介のローカルバンクに決めた。
エージェントと担当者のリレーションがすでにあり、地元の銀行ということでクロージングがうまくいく可能性が高く見込めたこと、時期的にレートが十分低かったので頑張って底値を拾うという感じでもなかったことで楽観的に決められた。どこでもだいたい同じなら地元の企業がいいかという気持ちもあった。

ローカルバンクの見積もりはクロージングコストもレートも最初から十分値ごろに見えた。当然だ。あとで分かったんだけど、この見積もりの総クロージングコストにはHidden feeがあり、なおかつデポジット分が誤って2回引かれていて実際の支払額より何千ドルも安く出ていた。詳細は後述。

さて、この時点では総コストの罠には気づいていないが、レートをロックするためにはここで進めますという宣言をしないといけないらしかった(本当かな?)。交渉も値切りも好きではないんだけど、後で交渉すべきだったとうじうじ後悔しないように「1ドルでもいいからまけてくれないか、初めてのモーゲージでディスカウントを受けられた、その事実が私を30年間励まし続けるから、たのむ~~!」という手段の目的化まるだしの泣き言でAllyの見積もりのほうが安く出ていた項目(Origination Points)をマッチングしてもらって最初の見積もりから500ドルほどまけてもらって決めた。

500ドル、すごく大きいはずだけど前後の見積もりを見比べても誤差にしか見えなかったが本当に交渉しておいてよかった。だって30年だよ。30年、私は500ドルおまけしてもらったんだと思いながら過ごせるんだよ。ばかばかしいが大事なことだ。(この時見てた総額の表示は何千ドルもまちがっていたのだけどね)

ちなみに、見積もりを沢山のレンダーから取ると、その数だけ様々な想像力の限界を突破する色とりどりの誤りが必ず入っていると思うので、それもあって沢山の見積もりを見るのが嫌だったのですよね。

また、おそらくどこかのレンダーが突出して高いということはあるだろうけど、安くなる項目ってほとんどなかったので、レートが同じならどこかのレンダーが突出して安いということにはならなそうに思った。最初の見積もりから値引きしてもらうという体験は心の安寧のためにあるといいけど、最終的なクロージングコストはどのレンダーもだいたい同じくらいに落ち着く気がする。決めた後に発覚した見積もりの誤りやHidden feesのせいで、一時はローカルバンクのほうがかなり高く見えて結構狼狽したんだけど、情報が十分そろった後に確認するとローカルバンクとAllyではローカルバンクのほうが数百ドルほど高いというくらいの違いしかなかった。

多くの場合はどこの業者のミスり度合いが比較的マシなのかという観点になる気がする。レートが動いている局面では昨日決めておけばどこの業者に決めたって数千ドル安かったじゃんみたいなタイミング次第なところもあると思う。見積もりは十分に魅力的だったAlly Home Loanのオペレーションの成熟が待たれる。

金利を決めるにあたって

Ally Home Loanの見積書は最初から共通のフォームで出てきてすごく見やすかった。また金利の決定についてはすごく体験が良かった。画面には常に最新のレートが表示されていて、またOrigination Pointsを使ったレートの調節を自分で選択していろんなパターンの見積書を生成し比較できる。もしAllyで進めると決めるなら、Webサイト上でタイミングを見計らってボタンを押すことで自分で納得するレートをロックできるので、自分にとってこれがベストな選択だと納得しやすいと思う。金利に注意を払う必要がある時期はそこは魅力になりそうだ。私が注意深く見ていたのは一週間程度だったけど、その中でも例えば金利を3%にするためのOrigination Pointsがほぼ0の日もあれば、0.43%かかる日もあった。物件の価格が大きいと上下する金額も大きくなり、一喜一憂の原因になりそうだ。苦手な作業だ。 このようなWebサイトを持たないローカルバンクとのやりとりでは、細かい条件でいくつも見積もりを作ってもらうことは不可能そうだったし、共通フォームの見積書もあとの工程まで出てこなかった。すべての工程で時間がかかったので、ローカルバンクとのやりとりだけでこれが自分にとってベストな金利(とOrigination Points)だ!と納得するためにかかる労力は大きくなりそう、またはそのように確信することそのものが難しそうだった。

自分はAllyの画面を見つめて金利について納得感を得て、地元の銀行にその金利で見積もりを作ってもらい、Origination Pointsをマッチしてもらうことでレート決定の体験をよくすることができた。Allyにフリーライドしてしまったが定期預金はこれからも使うので許してほしい。

モーゲージ交渉のポイント

こちらのブログがすご~~~~く参考になりました。ありがとうございます。
https://yasutomotomita.com/?p=3907=

書いてある通り、税金・保険・ほかの作業者に払う金額はいくら安く見積もられていても最終的には正しい値を払う必要があるためこだわってもしょうがない。レンダーと交渉して値下げしてもらいやすい項目はローンの手続き費用(Connection with Loan, Application Fee, Processing Feeなどと書かれている)か、Origination Pointsだと思います。

Origination Pointsは日ごとに変化するんだろうけど、Allyで必要ポイントが少ない日の見積書をダウンロードしておいてローカルバンクでのマッチングにはそれを見せたのだった。タイミングが合わないとこのようなマッチングはできないかもしれません。
またAllyはローンの手続き費用(Application Fee, Processing Fee)を無料にするキャンペーン(たぶん口座所持者向け)をやっていたので、うまく切り出せばApplication Fee, Processing Feeでも多少マッチしてもらうことができたかもしれません。両社の明細を項目ごとに比較してどっかAllyのほうが安いとこないかな~~と探したために、AllyのほうにApplication Fee, Processing Feeの項目がなかったことからこれが$0であることを見つけられず、交渉のタイミングでテーブルに乗せることができなかった。この点はちょっと悔やまれる。AllyのほうにApplication Fee $0って書いてあったらもっとよかったな~。

交渉がだるい、好きじゃないという人も、簡単にWebサイトから取得できるAllyの見積もり明細を送って「AllyはApplication FeeやProcessing Feeを$0にするキャンペーンをしてる、そちらでもなんかディスカウントしてくれませんか?」というのは言いやすいかもしれません。なお、Allyの見積もりはローカルバンクよりPrepaid taxがすごく多く盛られていて(逆?ローカルバンクが低く出していたかも?)、クロージングコスト総額で見ると一見すごく高く見えたので注意が必要かもしれません。

しかしやっぱりローカルバンクの見積もりはぐちゃぐちゃ

そうよね。きっとこの見積もり手で書いてるもんね。手っていうかExcelとかで。

ローカルバンクで行くことを決めたものの、休日に見積書を見直していて変なところに気が付いた。計算枠の外に書かれている数値があるし、手付金(earnest money)として前払いした金額が2回書かれており、支払総額からは実際に2回分引かれている。総額の値は、本来必要な金額が含まれておらず、本来得ていない金額が減らされていたことになる。その差額なんと数千ドル。

わざとじゃないにしろ現実とは異なる低い見積もりを見せられローカルバンクに決めたってこと。ここまで極めて順調だったのでやれやれ…来たなHassle、待ちくたびれたぜという感じでしたが、不要なものが不当に加わっていたわけではないし、担当者もレスは早いので受け入れた。完璧な手続きなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。つまり順調な進行をあきらめたのだった。どのルートも地獄なんじゃないのか。

なおこの見積もりエラーについてCreditを求めてみたけど(だって数千ドルの不当に安い見積もりだよ!?FTCも黙ってないよ)「間違ったことはごめんけどもう十分魅力的な提案になってるやろ」と言われ出てこなかった。しっかりしている。失敗原因で一度値引くと失敗するたびに値引かないといけなくなっちゃうからね。わかる。でも私がCreditほしいと言ってみたこと自体はどうか許してもらいたいよ。数千ドル分ぬか喜びさせて私の気持ちをもてあそんだじゃん。数日経っても4回リマインドしても正しい見積書送ってくれないしさ~。

さて、ここでこのローカルバンクとは一蓮托生となり、今後起こるすべての出来事を受け入れる覚悟を決めたのだった(覚悟完了)。さっそくその後送られてきた資料の数字も全然想定と違った。なぜ違うのか、聞けば説明してくれたけど聞く前に教えてはくれないのか。(Origination Pointsがすごく高くなっていて(おそらくその時点のポイント?)、これはクローズ直前のDisclosureで合意済みの値に修正されるのだということでした。忘れているとスルーされる口約束トラップだ。アメリカで頻発するこれ本当に嫌いだ。)

インスペクション

通常はオファー後すぐに行うことが多いようなので、遅く実施したほうかも。 7/15以降でないとガスの元栓が開けられないということで、オファーをしたのは7/7だったがインスペクションは7/15に実施されることになった。インスペクション自体は9:00からやるけど、11:30ごろには終わってそれから説明するからそのくらいに来てということだったのでそうした(検査自体に立ち会うこともあるみたい)。インスペクターは自分のエージェント紹介の人でしたがそこそこやってくれていて、ファウンデーションはそりゃ少し歪んでるけど築年数を考慮すると常識の範囲内、ほかマイナーエラーがいくつかあるけど古いわりにはまあいいと思うよ、自分の感覚ではね、ってことでした。ホームオーナーズ保険加入にあたって重要になる屋根については2020年にリプレース済みで登って撮ってきた写真を見せてもらったけどきれいなものでした。生活するにあたって直したほうがいいのはバスルームの蛇口がシャワーに切り替えても両方からどばどば出るところくらい。

ここで結果によっては購入を辞退することもできるようですが、このまま手続きを進めることに決める。翌日ゆっくり30ページほどの報告書を読んで、セラーに修理依頼をする項目を決める。エージェントによると、このあたりの商習慣ではクリティカルな項目だけ依頼するとのことだったけど、どれがクリティカルか見分けがつかなかったし、どの程度直してくれる気があるのかもわからなかった。なので見た目の項目以外の、安全と機能についての項目をすべてリストしてセラーへ提出した。リストはインスペクターの会社のWebサイトで簡単に生成できた。 そしたら「家の値段をまけてやったんだからそっちで直してよ!」と言われ「いや家の値段をまけたのと修理するかどうかは関係ないだろ、直す気がないなら最初から”AS IS”って書いとけよ、シャワー使えねーでしょ」というのをもっと丁寧な言葉で伝えてもらい、2往復ほどして、もらったら嬉しいおこづかいくらいの額を修理代金としてもらえることになった。シャワーは直せそうだ。私のエージェントに意見を聞いてみたところ「このセラーマーケットの中で家の値引きを受けられることはまれなので相手の言い分もわかる。でもシャワーは直したいよね」とどちらにも理解を示していた。ここでもdoaちゃん(友達)だったらもっとえぐい金額をもらっているだろうなと思った。

ホームオーナーズ保険、ホームワランティ保険

ある時点でホームオーナーズ保険を決めろといろんな人(エージェント、トランザクションコーディネーター、レンダー)から催促された。自動車保険に入っているTravelersではなんとテキサスではホームオーナーズ保険をオファーしないらしい。どういうことだよ。まあとにかくテキサスって自動車保険も家の保険も高いらしい。いくつか見積もりを取って、どうせ小さいことではつかわないので家の建て替え費用を高く保障してもらえるところで免責を上げて月額を下げたものに決めた。屋根のAgeや材料を詳細に聞かれたのが印象的。

また、アプライアンスが保障されるホームワランティ保険というものにも入るらしい。セラーが1年分程度の金額をくれることになっているらしい。プロバイダーはバイヤーが選ぶ。エージェントからの紹介があったところで古いエアコンもカバーしてくれるプランに入った。ほんのちょっとだけこちらの持ち出しがあったけど。よくできた価格設定になっていて感心する。

アプレイザーが見つからない

売買件数が多くて忙しいということなのかな。ローカルバンクから、アプレイザーが見つからないという連絡があって、追加110ドルで遠方からも探せるんだけど追加費用を承認しますか?と言われた。今言う?それ。遅くない?見つからないの私のせいか?私が払うのそれ?とまあいい気分ではなかった。
私はクロージングの日を後ろにずらしても何の問題もなかったので、エージェントにアプレイザー見つからないらしいけど追加費用払いたくない、急いでないからクローズ延期する?と相談してみたところ、エージェントがローカルバンクの担当者と話してくれて、なんと次の日には無事アプレイザーが見つかりアサインされたのだった。クローズを延期する必要はなくなったが、このやりとりは何だったんだ?

しかもこの時、ローカルバンクからは金利ロックが現時点のクローズ日までになっているので、延期になると再度金利ロックの手数料がかかる場合がありますと言われまたいい気分ではなかった。いやまあそこそこの額を借りるのであれこれあるとは思うけど、私は何も悪くなくない?アプレイザルの遅れによるクローズの遅れを避けるために私ができたことってなくない?なのになぜまた私が余分な手数料を負担しなければならないのか?とまあとにかくいい気分ではなかった。そしてその時にはアプレイザーがアサインされましたとだけ連絡が来ていて、後日しれっと遠方出張費の請求が来たんだよな。このバンク担当者とのやりとりはかなりむちゃくちゃ。

アプレイザルの結果

強気のリスト価格で少しのあいだ市場に残ってしまっていたと思われるこの物件ですが、アプレイザルの結果はちょうど元のリスト価格よりは低く、自分の購入価格よりは高いという私にとってすごく都合のいい結果が出たのでした。ありがとう。体験がいいです。

まさかの進行ミス(クローズ日が早まる?)

Closing Disclosureという金額の明細が書かれた書類がクローズ日の3日前に出るということで、それが7/26にサインせよと送られてきたから早くないか、おかしいなと思ったんだよな。このローカルバンク担当者から出てくる書類には全てに必ず誤りがあったのでこの時もすぐに内容を確認し、クローズ予定日は8/某日のはずが8/3と書かれているのを見つけた。イージーすぎる、最初の項目だよ。すぐに「クローズ予定日は8/某日だよ、次こそは正しい書類にサインさせてくれよな」と返信し、「あ~8/某日だったね、次のバージョンで直すからこれにはとりまサインしてな」と返ってきた。正しくない内容でも「受け取った」という意味でサインするらしい。書類にも内容を承服したことを示すサインでなく、書類を受け取ったことを示すサインですよと書いてあるが、これが本当にストレス。次こそは正しい内容の書類にサインさせてくれよな。

エージェントにもクロージング8/某日だよね?間違ってたよと伝えて、この人もそうだね8/某日だね、あとで話しとくと言っていた。ここでも促されたのでサインして返した。そうしましたらば、8/2の朝にエージェントから「レンダーが8/3のクローズで進めてたみたい、まじ?どうする?どうしたい?(あちゃ~のemoji)」とメッセージが来たのだった。

8/3の予定を聞かれ、どうしてもといわれれば時間を作ることはできるがそうしたくはない、またどうしてもそうなった場合、私はおそらく利子や保険の日割りを多く払うことになるが、それを誰が補填してくれるのか?私の望みはこれ以上Additional Feesを払いたくないということだけだと伝えてコーディネートしてもらった結果、8/某日にクローズ実施となった。ちょうどメールをやりとりしていたローンプロセッサーという役割の人に聞いたら8/某日クローズだと思って作業しているので8/3は無理だよと言っていた。セラーは8/3にクローズしたかったみたいだから、どうやって調整されたのか。誰が頑張ったのか私からは見えなかったけど、最後までギリギリでリカバーできる範囲に収まるミスを繰り出してくるこのバンク担当者には恐れ入った。芸術点が高い。

頭金の支払い

前日までにクロージングコスト表で出た金額のお金送っといて!とのこと。1年分前払いしたホームオーナー保険がまだ払ってないものとしてエスクロー金額に含まれていたり、もうこれ指摘するの2回目ですが…というようなマイナーエラーがありつつも修正してもらい、何とか金額が固まって確認もできて前日にWire transferでクローズ金額を送金した。多少緊張したけど、アメリカに越してきて最初に投資口座にお金入れるときみたいな感じだったかな。

クローズは超あっさり

8/某日、タイトルオフィスと呼ばれるところにエージェントとタイトルオフィスの人と3人で集まった。セラーはおらず、旅行に出かけるので先にサインしていったとのことでした。それで急いでたのね。

サインする紙は前日までにPDFでもらっていたので内容は何とか理解できていた。サインする前にタイトルオフィスの人がひとつづつ内容を読み上げてくれた。自分の万年筆でサインをしたいと思って前日にインクを変えて準備していたんだけど、当日はインクが出なくて使えなかった。テキサスと万年筆は相性がよくないことで知られているが、自分の間の悪さを象徴する出来事に思えた。

小さいシャンパンで口をつけるだけの乾杯をしてもらい、サインして、記念撮影して、書類と鍵を受け取って、小一時間くらいか。あっさりしたものでした。この日にクローズできるのか、当日まで本当に分からなかったので実際に鍵をもらった時は本当にほっとした。

賃貸の退去と引っ越し

家賃激安の築古限界アパートに住んでいたんだけど、そこのオフィスはわりかしナイスな感じで、家買ったから早めに退去したいんだと言ったらすごく喜んでくれて、その日に60日間前通知を出したとして退去できることになった。350ドルほど早期退去の手数料を払ったけど、そもそも早期退去のオプションがない場合もあるし、かなり軽傷で済んだほうじゃないかな。2月の寒波の水道管破裂で多くの部屋が住める状態じゃなくなり、仕方なく早期退去した人がたくさんいたことが関係あるかもしれない。

1カ月ほど賃貸と買った家がかぶっていて、その間余分な家賃を払ったことになるけど、クロージングが予定通りいくのか本当にクローズ日まで分からなかったのでゆとりがある日程で引っ越しを計画できて助かった。かなり気が楽だった。

アメリカに来て最初に住んでいたアパートは早期退去のオプションがなく、自分でサブリースの相手を探してこいと言われなかなか大変だった。(ルームシェアを始めるために早期退去をしたかった)
その時はFacebookの地元掲示板でSublease、Lease Take overしてくれる人募集という感じで多少のクレジットをつけて人を探して代わりに住んでもらった。多少の手数料を払ってもサッと退去できるならそれに越したことはないなと思った。賃貸契約終了時期に合わせていい物件を見つけるなんてことができるわけもなし。

買った家もだいぶ古いんだけど、引っ越しを済ませた後に賃貸の部屋をあらためてのぞくとその限界ぶりに驚く。よくあのようなところに住んでいたものよ。確かに快適だと感じていたんだけど。不思議なものですね。

住宅ローンの支払い

クローズ後、速攻であなたのモーゲージモーゲージサービス会社に売却されましたという手紙が来た。次(初回だけど)からそっちに払ってね、保険会社に変更の連絡しといてねと書いてあった。ローカルバンクのWebサイトは作りが心配だったので、しっかりしたWebサイトの会社に移ってよかったなと思った。支払いはクローズの翌々月からのようだった。さっそく初回の支払いを済ませると、残り359回と表示された。

時系列はここまで。ここからは読み物です。

セラーと家について

セラーは投資カンパニーのようで、今回の売り出しに当たってリモデルはしなかったみたいだ。これはありがたかった。屋根やカーペットは変えてくれたみたいだけど、リモデルされていたら予算から出ていて買えなかっただろう。内装は白中心の無難な感じで、賃貸に出していたのかなと想像させる。長い間ホームオーナーが住んでいた物件はなぜか壁の一部に岩が埋まっていたり、一か所だけ緑や紫だったりするので、そういうのがなく嬉しく思えた。自分の予算帯でリモデル済みの家もあるにはあっていくつか見たんだけど、どれも画一的なぺらいやつになっていて、きれいで使いやすそうではあるが初めて購入する自宅としてはピンとこなかった。もう少し予算を上げるとリモデル済みでぺらくないのもあるんだけど、自分で住むだけなのにあまりよくばってもね。

湖周辺には明確な結界があり、自分の予算帯で検索しても湖周辺数km以内は見事に1件も出ていなかった。自分の予算帯では湖から少し離れたエリアにやっと①リモデルされたぺらいすこし高い家②リモデルされていないやばい家③少し小さめの家がようやく出てきてそこから選ぶ感じだったんだけど、リモデルされていないギリこのまま住める家が見つかったのでよかった。単に飾り気がなく古くさいとも言えるけど、外国人の私にとっては薄味のオールドアメリカンスタイルとして好ましく思える内装だった。むかし会社の人の親が所有する軽井沢の別荘に連れて行ってもらったとき、佇まいや家電が一昔古くてこんな感じだったなと思い出した。

この家をオファーしてからもしつこくねちねちと湖周りの物件情報を見ているんだけど、自分が買える価格帯の家はここのほかにはたった一つ出ていたのを見ただけで、それは数日で交渉中になって売れてしまったのでたぶん自分では買えなかっただろうと思う。ず~っとねちねち見てるけど本当にない。予算が低すぎるんだろうけど。とにかくラッキーだったなと思う。

ダラスという街

今回の家購入の一連の流れを通して、ダラスという街を今まで以上に好きになった。みんなちゃんとここに住んで、仕事をし、自分の人生を送っている。街に息づく人間の密度を感じた。

直前まで住んでいたの賃貸の部屋はイーストダラスにある家賃激安の築古限界アパートだけど、管理オフィスやメンテナーの仕事ぶりは好きだった。契約時のリース担当者からはインクルージョンを感じられたし、普段からごみが落ちていても気が付けば拾われているし、植木や芝はいつも手入れされていて感じがいい。 2021年2月には歴史的な寒波のせいで何日も停電し、そこらじゅうの水道管が破裂して10日以上断水になったけど、その時もオフィスの対応は誠実だったと思う。充電や暖を取るためのバスを呼んだり、簡易トイレの設置、飲み水の配布(なんと夜の10時にドアの前までボトルを持って来てくれた)などなど。近所の人も感じがよく、たまたま断水してない棟の人が水を汲んで分けてくれたり、かわいい雪だるまを作ってる人と写真を撮ったり、なんだ、いいじゃないかと思うことが何度もあった。この辺に家を買ってもいいなと思ったのはそういう体験がベースになっている。

良いようにとらえすぎかもしれないけど、住んでいたアパートの人たちに加え、今回のエージェントもローカルバンクの担当者(ミスは多かったが)も私のことを右から左に流れる商売のピースとしてではなく素朴に家がほしい人として接してくれており、インクルージョンが感じられ、軽く扱われがちな私にはありがたかった。時々感じる、英語が下手なことやアジア人であることからくる疎外感や軽んじられている感覚は全くなかった。BoAの対応だけがまさにそれだったんだけど。

テキサスに住むこと自体にはいろんな思いがある。報道を見ているととんでもないことばかりだ。でも私が入り込める仕事はここにしかなかったし、縁があって局所的に湖を気に入ってしまったこと自体はしょうがない。せめて自分のできる範囲で、いい隣人でありたいとは思うかな。人は生まれ育つ場所を選ぶことはできないのだし、望まれた最善の状態ではないにしろいろんな理由でテキサスを大切に思っている人もたくさんいると思うので、誰かが大切に思っているかもしれないもののことをそんなに悪く言いたくはない。私は大阪・新今宮が地元なので、自分ではどうしようもない生まれ育った場所をいろいろ言われる不愉快さは身に染みているつもり。実際とんでもないところだったから、面白おかしく話してしまうこともあるけどね。

お金の準備

USに来てからは一般人のセオリー通り、401kやIRAを優先し余った分は課税口座でインデックスファンド、エマージェンシーファンドはAllyで定期預金という生活を送っておりました。 「余った分は課税口座でインデックスファンド」の部分が頭金になりました。ありがとう、ジョンボーグルさん。あなたのおかげで家を買えました。きっかけは湖だったけど、頭金として機能する額が溜まり始めたころからうっすらと家が欲しかったんだと思う。

現金の準備がカツカツだと全体を通して体験が悪くなると思うので余裕を持つに越したことはなさそうだ。見積もりにミスやHidden feesがある確率は200%以上だと思う(2回以上発生する、または1回発生した後にもう1回以上発生すると言いたい)。Allyがいいなと思ったのは、書類に計算ミスがなさそうだからなんだよな。

あと今回VanguardからAllyに現金を移したのだけど、7/9に送金して7/21までかかったので心臓に悪かった。祝日のせいかな?お金の移動も先回りでやっておくのがいいと思う。頭金のお金をギリギリまで投資口座に入れているという状況は一般的ではないと思うけど、急に買うことに決めたのでこんな形になってしまった。

家を買う人向けのe-learningコース

レンダーから、Homebuyer向けのe-learningコースを受けて修了のCertificateを送ってもらわないとローンの手続きが進められないといわれ「CreditSmart Homebuyer U」というものを受講した。何日もかかって大変だったが興味深い内容だった。
https://creditsmart.freddiemac.com/paths/homebuyer-u/

家の購入を検討されている方は先んじて受講されてもいいかもしれません。ローンを組むと元本だけでなく利子も払うんですよという概念から始まり、ローンを組むときの登場人物、ローンを組むときに必要な手続きなど当地での商習慣についても丁寧に説明してくれていました。クレカの残高は利率が高いから何をおいても先に払えよ的な話や、よくある詐欺の手口の解説もあり、アメリカでの金融リテラシーの基本のおさらいとしてもよかったと思います。

頭金の貯め方についてガイドしてくれる章もありました。ぼんやりした記憶でネタバレしてしまうのですけども、物件価格の5%を貯めることができれば組めるローンがあります。25万ドルの家が欲しい場合、5%は1.25万ドルです。月に何とかして200ドル貯金しましょう。服を1着買うのをsaveすれば75ドル節約できます!1年経てば2500ドルくらいは貯まります。あと1万ドル足りないのでそれはおばあちゃんからもらいます!というようなことを言っていて笑ってしまった。

何度も見たサイト

Rent vs buy - what's right for you?
https://www.nerdwallet.com/mortgages/rent-vs-buy-calculator
私が直前まで住んでいた賃貸の部屋(限界アパート)はとても好条件で、ここに住み続けられる限りはお金の面では賃貸でもいいのかなと思っていた。
しかし買ってもいいと思う家が見つかり、予算内のオファーが通ったことは縁があったということかと思い、それを分かったうえで流れに乗って買うことにした。居住体験はおそらくいいだろう。エクイティは貯まるかもしれないがキャピタルゲインにはあまり期待していない。

Redfin

サングラスの通販さえうまくいかないアメリカで、この(心労はあったが)うそみたいにスムーズな購買体験そのものに2万ドルくらいの価値があるように思った。ありがとうRedfin!

インターネット大好き

今回家を買えたのは直接対応してくれた人達のおかげであることはもちろんだけど、その基盤にはインターネットがあってのことだ。
インターネットありがとう。何かの形で貢献したいと思います。

空港でいつもふつうに入国できず別室送りになる

www.cnn.co.jp

先日、機内で出たリンゴをもって入国しようとしたら500ドルの罰金を取られたというニュースを見ました。

私も以前まだぼんやりしていたとき、アメリカ入国時、まさにこの記事にあるミネアポリス空港で無申告でインスタントラーメンを大量に持ち込もうとして税関でこっぴどく怒られて罰金300ドルを支払ったことがあります。

インスタントラーメンが好きで、東京のアンテナショップで買ったご当地系ふくろラーメンを30個ぐらいスーツケースに入れていたのでした。(私の隣にいた人はバナナ?果物?を持ち込もうとしてもっと怒られいて、紙に書かれた宣誓文のようなものを読み上げさせられていた。)

そのときの係の人に「次回からフードを持ち込みたいときは手書きでもいいからリストを作って持参するように」とアドバイスをもらい、以降はこれを実行しています。

リストといっても、ホテルのメモ帳にペンで箇条書きするだけのもの。
 ・Japanese SAKE 3
 ・Japanese Rice 2kg
 ・Chocolate 3packs
     などなど

↓例

これで十分らしくて、リストを見せると話が早くなる。他の空港の係の人もこれで十分と言ってました。

そしてこの時に罰金を払って以降、おそらく何かのフラグが立っていて、パスポートコントロールで毎回別室送りになるようになってしまった。

イミグレーションの窓口の人に別の部屋に連れていかれ、そこでまたしばらく待ち、簡単な質疑応答をします。

 ・今回アメリカに入国する前にどこへ何日行っていたか?
 ・アメリカでは何をするのか?
 ・どこの企業にいつからいつまで勤めているのか?
 ・I129 持ってる?
 ・現金いくら持ってる?
 ・食べ物持ってる?

だいたい、食べ物持ってるのでリストを書いてきた、テキサスでパーマネントで働いている、と答えてあっけなくおわり。係の人も、なんでこいつこの部屋に来たんだろう?という顔をしてるように思える。「こうやって順番に質問するんだよ」と、新人らしき人にトレーニングしてる場に当たったこともあった。

その後また追加の荷物検査の列に並ぶよう言われ、そこの係の人とも簡単な質疑応答をする。だいたいは、手書きの食べ物リストを見せて、荷物をX線検査に通すと解放されます。かばんを開いて調査を受けることはほとんどないです。リストの内容は毎回確認されるので、作っておくと良い効果があると思う。

この毎回の別室送りがミネアポリスでのラーメン持ち込みのせいなのかどうかわからないけど、乗り継ぎの場合は3時間はみておかないと厳しい体質になってしまった。これが罰金300ドル以上にきついんだよなぁ。悔やんでも悔やみきれない。いつかフラグの期限が切れるといいんだけど。

おまけ。飛行機の窓からの景色がすごくきれいだった時の写真です。天気が良かったのかな。

テキサス州ダラス地区のラーメン事情(その2)

前回のラーメン記事から引き続きいろいろと行ってます。

txhx.hatenablog.com

  • Ninja Ramen (Arlington)
    怪しいたたずまいだけど予想に反してつけ麺($12)がおいしかった。
    東京のつけ麺が食べたくなったらまた行きたい。しいたけ気になりますよね。

  • Ichiro Ramen Shop (Dallas)
    聞いた話によると、日本の(日本人の?)ラーメン屋さんで修業をした人がやっているらしい。
    これはたしかトムヤムラーメン($10.5)で、なかなかよかった。ライム乗ってる。
    トムヤム麺にしばらくはまってMAMAのインスタント麺を食べるようになった。

     
    ここの隣にある Maple&Motor というハンバーガーショップがおいしいんだよな。
    私のおすすめはチーズバーガー野菜抜き + ベーコントッピングです。
    右はチーズトッツ。Ranchソースをつけて食べるとおいしい。
    これは東京にあっても薦める。お店の佇まいも良いのでボスやゲストと行くのもおすすめ。

  • A1 Chinese BBQ (Carrollton)
    ラーメン屋さんじゃなくて中華料理屋さんのダック入りワンタンメン($6.95)。
    ラーメンというには薄味すぎかな。

     
    ここはかた焼きそば($9.25)がおいしい。
    SFのチャイナタウンでもかた焼きそばはこの透明の器に盛られていた。

  • Yama Izakaya & Sushi (Carrollton)
    プレーノにあるお店がキャロルトンのHマート区画にできた。
    日本の居酒屋気分でついつい食べ過ぎて高くつく。
    麺が一風堂と同じものらしい。素朴な味わい。

     
    ここ、カルボナーラうどんがおいしかった。

  • Oni Ramen (Fort Worth)
    アメリカっぽさを感じる。同僚が頼んだタンタンメンには海老天が乗ってました。

     
    この近くにあったコーヒー豆焙煎ショップ Avoca Coffee Roasters の Tengu という豆がおいしかった。
    近くに行ったらまた買いたい。

  • Agu Ramen (Dallas)
    量多め。Kotteri Ramen($12) はしっかりこってりでした。
    夏の冷麺とかもあって、他のも食べてみたい。

     
    店の前の看板にPちゃんがいた。

番外編
  • Hanaki Japanese Cuisine (Irving)
    Hanaki のカレーうどんはめちゃおいしい!

  • 自宅
    近頃は家でも作っている。スープを熱くできるところがいい。

     
    麺は買ってきて、スープ・チャーシュー・煮卵は↓をみて自作した。(本を買った、この本すごくいい、海外在住者に向いてる)
    cakes.mu

どこも日本のラーメンとはどことなく違うんだけど、それも含め味わい深いお店ばかりだ。季節のメニューや変わり種もありつつ、基本のメニューではとんこつスープを出すお店が多め。どの店もローカルのお客さんがたくさん来ていて地元に馴染んでいるみたい。心強い。お店の感じがアメリカ寄りになるほどスープがぬるくなる気はするんだけど。スープがアツアツなのは山頭火だけなんだよな。

近ごろ日本食のお店が少しずつ確実に増えているし、季節のメニューもまだ食べてない。まだまだ楽しめそう。あとはダウンタウンの TEN Ramen と Wabi House にも行ってみたいな。

海外勤務はエリートだけのものか?ソルジャーとしてのアメリカ転職体験

L1ビザでアメリカに転職(転籍)して1年と数か月経ちました。プロダクトサポートをやりながら、縁があったところに個人的に翻訳などでコントリビューションをしつつ、テキサス州ダラス地区で暮らしています。

以前ビザ取得体験について書きました。今回はLビザ取得までの道のり・学位が足りない問題・英語学習について自分が体験したことを書きます。

情報として目新しいのは学位授与機構の話くらいだと思う。

テクノロジーと言えばベイエリアでしょ的な雰囲気がある中で、ダラスって聞くとがくーっとくるかもしれませんけども、エンプラITソルジャーのアメリカ転籍の体験談なので仕方がないです。

目次

Lで来た

アメリカで働いてみたかった。理由は色々あるけど今から思うとどれも後付けかなと思う。

アメリカで働いている日本人エンジニアといえば思い浮かぶ人はだいたいみんなエリートだ。インターネットで見かける人は本当にだいたい東大卒だったりGoogleとかAppleとかFacebookとかAmazonとか名だたる企業所属だったりで、本当にだいたいベイエリアとかシアトルで働いている。

私もある程度大人になっているし、自分が今からそんな風になれないことはわかっていた。エリートとは同じようにはいかない。専門学校卒で大学を出ていないし、技能的にもボリュームゾーンである自分が有名巨大企業に入ることは望むべくもなかった。

しかし長いことエンプラITソルジャーとしてズブズブに働いていたので、ソルジャーとしてならいけるんじゃないかといつしか思うようになった。一旦の結末としては幸運にもその通りになったのでした。

話には聞いたことがあった「アメリカに支社を持つ企業でしばらく働いて、L1ビザで転勤する」というケースは実際にあって、自分もそのルートをたどることになった。

Lビザは転職できない不自由さはあるけど、配偶者も働ける(実はこのポジションは学歴不問で転職し放題だ)のでそれがいい場合もあると思う。レイオフ時のイメトレは予めしておくとして。Lの配偶者で来るのがLで来るより条件がいいという点が渋い。

学位が足りない問題

この話私も何度もそこら中でしてるし散々語られてるんだけど、私は専門卒で大学を出ていないのでUSに来た後も学位取得については常々思いをはせています。

そんな人いるかわからないけども、大学を出ていなかったり、学部が違ったりして学位はないが渡米したいという同じような人への伝言としては、実際のところ必要な分野の学士の学位がない状態でアメリカで働く機会を得るのは一般的には難しいので、英語を勉強したり放送大学で追加の単位を取って先に↓の学位取得クエストを消化しつつ長い目で機を伺うのがいいと思う。ビザの記事 にも書いたとおり。

大学改革支援・学位授与機構

www.niad.ac.jp

大学改革支援・学位授与機構という組織があって、ここは規定分の追加単位を取得した大学中退者や専門学校卒の人に個別の試験を行った上で学士の学位を授与する事業を行っています。

以前は大学評価・学位授与機構って名前だったと思うんだけど、少し見ない間に別人みたいになったなあ。

学士の学位がない人の場合

例えば専門学校卒の人が学士の学位を求める場合、放送大学などで科目履修生になり、2年制卒だと62単位、3年制卒だと31単位(と予備いくつか)を取って、大学改革支援・学位授与機構に申請し、試験を受けて学位をもらうという方法が一番実現性が高いと思う。

やってみた結果、働きながら31単位(と予備いくつか)を取得することは、1年でもできないことはないだろうけどしんどかった。私は1年で16単位ほど取得したところで挫折してしまった。2~3年で考えるのが無理がないと思う。スモールスタートできるし、働きながら受験や編入をするよりはずいぶん現実的だと思う。

大卒の人が追加の学位を取得する場合

先日 id:fushiroyama さんの記事 で、他の学位があるのにCSの学位がないためにビザ審査に引っかかるという事例を拝見しました。

このケースの対策として、機構の資料から、またWikipediaにも大卒者も機構で学士の学位を申請可能との記載がみられ、ここで追加の学位取得を行う方法がありそうです。

取得済み単位の種類によりますが、最小で16単位程度で申請できる可能性があります。ここで学士(工学)を申請する方法は渡米準備として現実的かもしれません。スモールスタートできるところもいいと思います。

詳しくはこちら

どちらの場合でも「新しい学士への途」という力強いタイトルの資料で自分に必要な単位数や実際の申請プロセスを確認できます。専門学校や大学で取得済みの単位の一覧があると便利です。

単位取得のあとに「学修成果」と呼ばれる卒論的なものの作成や試験があり、進行は年次のバッチ処理なのでそこそこ時間がかかります。気になる方は一度上の資料を見てもらえるといいです。

そしてもちろんどちらの場合でも、クエスト的に考えるのではなくて、正面から3年次編入して学士、大学院進学して修士や博士の学位取得に取り組むことは歓迎されることと思います。

英語学習

私は30歳近くまで全くと言っていいほど読み書きもできない状態だったけど、数年間勉強し、転籍から一年過ごして、読む・書く・聞く・話す、さすがにどれもだいぶ上達したように思う。実態としては今も不自由していて、仕事も生活もサバイブしている感じです。

いま堪能でない人が本気で上達を望むなら、TOEIC600くらいまでは参考書で自力で勉強して、その点数で就ける英語を使う仕事に転職するのが一番いいと思う。私は月謝1.5万円くらいのカルチャーセンターの英会話教室上智大学公開講座に通っていたけど、冷静に考えて週1回程度1時間話すくらいで上達するわけがないと気付き転職を決めた。

ただ、カルチャーセンターや大学の公開講座へ通うことはTOEIC340だった私には必要なプロセスだったと思う。カルチャーセンターの英会話教室ではいい先生の授業を受けられたし、上智大学公開講座は平日夜に30人以上いるような中級クラスに無謀にも挑み「みんな英語話せるんだな~」と大きな刺激になった。

本気のカリキュラムで英会話教室へ行くとかなり高いお金を払ってプライベートの時間で勉強をすることになるけど、英語を使う仕事に転職をすると勉強もできてお給料ももらえる。これはうれしい。毎日のことになるし、ドメイン知識を活かせるから勉強も捗る。これは本当におすすめ。IT業界なら比較的実現しやすいと思う。

TOEIC600くらいまでは既に語られつくしている方法で地道にやるしかないと思われる。手元の記録によると2008年5月:340 → 2011年5月:355 → 2013年5月:595で、615くらいのスコアで英語を使う仕事へ転職した。その後4か月で720になった。なお地道な方法とは「単語を覚える→参考書で文法を勉強する→本やWebで文章を読む、サンプル音声を聞く」を無限にループするといったものです。

私はスモールスタートできるものからとにかく色々やってみるというのをやった。中でもTOEICの連続受験が自分には合っていた。2012年は6回受けた。問題も面白いしオタク化要素があってハマる。TOEIC対策は公式参考書全部やるのがおすすめ。

ほか、金フレ、フォレスト、キクタン、iKnowコストコで買った英語のTOEIC参考書、Basic English Usage、Grammar in Use、新宿住友ビルのカルチャーセンター通い、上智大学公開講座通い(宿題あってしんどかった)、放送大学の英語の授業、転職、ECC体験、ベルリッツ体験、ハッカーニュース読む、FML読む、翻訳コントリビューション、BCC podcast、rebuild.fm、バイリンガルニュース聞くなどなど。徐々にエスカレートしている様子がある。

書き出すとこれだけか。方法自体は何でもよくて自分に合うものを見つけて続けることに効果があるんだと思う。TOEICで勉強した英語はけっこう生活に役に立っています。設備不良や予定変更のアナウンス本当にあんな感じ。

そして英語を話す文化圏で交流すると、日本の学校の勉強だけで話せるようになっている人がわりといておおっとなる。それが本来なんだろうけども。英語学習は何かをなすための手段なのに、大騒ぎしている自分が情けなくなる。

あとは周りの影響もあって、尊敬する先輩と飲んでいるときに「実は英会話通っている」と聞いて、当時20代前半で仕事だけで手一杯だった私はこんなスーパーマンみたいな先輩も現状に満足せず未来に向かって努力を…と、あまりの眩しさに心に焼き付いてしまった。得意でもない英語に挑戦し始め、なんだかんだ続けられたのはこの件の影響を受けていると思う。

手段の目的化はあぶない

USに拠点を移すことに焦点を絞るのは手段の目的化で、これはぽしゃったときに目的地を見失い人生に悪影響を及ぼす可能性があってあぶないと思う。

なので、人生のグランドデザインのマイルストーンの一つとして考えておき、自分の求めるチャンスの可能性が大きいほうへどうにか舵を切っていき、機がきたら思い切って挑戦する覚悟を持っておくといったような感じがいいと思う。プロセスそのものに充実を感じられるようにするというか煮詰めて濃度を上げるというか。主語の大きいインターネット表現をしてしまった。

こういう感じでいくと具体的な失敗があっても目的とする方角を見失うことがなく、一回ずつの個別の失敗事象について落ち込まなくていいので、人生そのものに悪影響を及ぼしにくいと思う。

私の場合はこのようにしており、実際US行きを意識し始めてからの5年間には具体的な失敗もありました。(せっかくたどり着いた良ポジションの選考に落ちるなど)

5年間のあゆみ

2011年

US行きを真剣に考え始めたのはたぶん2011年頃で、その夏に翔泳社主催のビジョナリーズサミットというイベントがあってたまたまLTの公募に受かった(サイトも消滅しているし覚えている人もほとんどいないだろうけど)。その懇親会で当時USの会社で働いていた増井雄一郎さんに「わたしもUSに行きたいんですよー」と話し、増井さんのレアケースすぎる渡米話を聞いて励まされ、応援してもらったことを覚えている。またそこには中島聡さんも来ていて著書「エンジニアとしての生き方」にサインをもらい、これはUSにも持ってきた。

この時TOEIC355。最古の記録は2008年の340でした。

2012年

この頃、結果としては失敗に終わるものの、学位取得クエストにチャレンジしていた。

ビザ取得とは最低でも学士の学位がないとどうにもならないということを知り、前述の大学改革支援・学位授与機構で学位をもらうため、放送大学でせっせと単位を取っていた。31単位以上必要なところ、16単位で挫折。学位も取得できず。

TOEICも連続受験して、350→510→505→530→615→580という感じだった。

2013年

数年かけてTOEIC340から600になるまでなんとか英語を勉強し、約10年勤めた国内企業を退職して英語を使う仕事がある企業に転職した。これは間違いなく国内で英語を習得する最強の方法のひとつだと思う。

転職のきっかけは LinkedIn のプロフィールを英語で更新したこと。この手の話はよく見かけるので今でも有効だと思う。当時は直接USへ転職したくて、外国人のリクルーターとも片言の英語で面談をしていたけど、残念ながらビザサポートをもらえるような案件をものにできなかった(国内支社の選考に落ちた)。indeed にキーワードを登録して送られてくるメールをみたりもしたがやはりダメ。その後日本人のリクルーターに英語を使う仕事がある日本国内の企業を紹介してもらい、幸運にも転職することができた。

こう書くと英語習得や渡米目的で転職したような感じになるけど実際の転職の決断においてはそれらはただの付属要素でしかなく、決め手は前職の強みを活かした新しい職域へのチャレンジができるかなり幸運なポジションだったという根本的なものでした。そうでなければ決められなかったと思う。

2014年

記録によると転職して4か月後のTOEICは720だったみたい。

あっさり100以上伸びてて効果てきめんすぎる。これ以降受けてない。

2016年

転勤というか転籍が決まったのは転職から3年後の2016年秋で、USで働きたいなぁと思い始めてからちょうど丸5年経った頃でした。

まとめ

  • デベロッパーH1Bルートだけでなく、Lビザルートも確かにある。
  • ステータス不足はスモールスタートできるものから始めて長い目で補っていくのがいいと思う。
  • ダラス暮らしやすくていいところだよ!


実感としても、英語圏でIT関連の職に就いて働く経験は色々な面でよい効果があると思う。 特に、細く長く自分の状況にあった形で働き続けるための能力を身に付けられるように思う。


私のケースをビザ取得視点で書き出すと以下の通りで、マッチョでダメもとでロングタームなものだ。結果が出てから書くと生存バイアスまるだしのシンプルさだけど、実際はもっと蛇行だった。渡米のためにもなるが、基本的には日々の生活を向上させるための選択の連続という感じで行くのがいいと思う。

  1. 英語が足りないのでまず英語を勉強しつつ
  2. 学位が足りないので学位取得クエスト消化しつつ
  3. US支社がある会社に移って
  4. 仕事をなんとかがんばりつつ
  5. 望むポジションの空きを待ちつつ
  6. すかさず転籍を決断して
  7. ビザ取得クエストをクリアする

やればできるんだからやるだけ的なマッチョ理論はさておいて、ロングタームで続けるには英語学習・学位取得・仕事の内容それぞれに自分なりに上達感や面白み、やりがいを感じる状態が望ましくて、そういう状態であることそのものが渡米はさておきとても幸福なことだなぁと思う。


さいごに。

冒頭のエンプラITソルジャーってなに?って感じですよね。「一人月戦士」的な漢字に振るルビと思っていただけるといいかなと…

マイアミ旅行1泊2日は思いがけず美味しい旅になった

先日、日本の友人が出張でマイアミに来るというのでちょっと会いに行ってきた。CSI:Miamiという刑事ドラマにハマっていて、マイアミに行ってみたかったのもある。

行き51ドル・帰り61ドルの合計112ドルとあまりに安かったので格安航空会社のSpirit航空を初めて利用した。 Spirit航空だとマイアミ国際空港には行けず、そこから北に車で1時間ほどのところにあるフォートローダーデール空港発着になる。

得た知見

  • Spirit航空はLCCだけに利用体験が悪いという話をよく見かけるのでかなり警戒していたんだけど、今回は幸いにも何もトラブルなく行って帰ってくることができた。
  • フォートローダーデール空港の出発のオペレーションは最悪なので1.5時間前にはセキュリティチェックに並んだ方がよい。2時間前に行っておいても損はない。
  • マイアミで食べた食事はすべておいしかった①~④。偶然かもしれません。
  • キューバンサンドイッチというものがあり、おいしい。
  • マイアミで安いレンタカーを借りると車の内装が弱い。(USB,BTなし)
  • 一人旅で運転していると写真が撮れない。

早朝のDFWから出発

AM6:15発の便だったのでAM5:00ごろDFWに到着。早朝のDFW発には縁があって何度か行ってるけど、いつも空いていて30分もあればゲート内に入れる。

ところで、DFWのターミナルEのゲート入口には分かりづらい冗談を言う係員がいることがある。
この日は私がリュックを機内持ち込み可能な大きさかどうか調べるやつで調べてから進もうとしたのを見ていて「Your Bag is too big!」と笑いながら言ってきた。そこで私は「I Know You!」と言うんだけど、冗談なのか意地悪なのか差別行為なのかわからないんだよなこれ。過去には同じ人に「君の便の搭乗はまだ始まってないよ」などと言われたこともある。だから I Know You なんだけどさ。

初めてのSpirit航空の搭乗やフライトは滞りなく、席も狭いとは聞いていたけど私にとっては特に問題なかった。

空港で借りた格安レンタカーは装備が弱かった

フォートローダーデール空港からマイアミビーチまで行かないといけなかったし、マイアミキーズにも行ってみたかった。夜に友人と食事する以外は一人旅なので、格安レンタカーを借りた。

今回は事前にHotwire.comというサイトでキャンペーンにより車体価格1$/dayというやつを借りておいた。Thriftyというレンタカーベンダで車種は Jeep Compass でした。レンタカー代ってほとんど保険だから車体代が1ドルになっても総額は思うほど下がらなくて、結果として1泊2日で総額120ドルだった。

通常の保険のほかに「トールチャージ」というのが10$/dayついていて、これによってマイアミのトールロード(有料高速道路)が乗り放題になるらしかった。マイアミキーズに行きたい場合は大幅に時間短縮ができるのでつけておくといいと思う。

Thriftyでのピックアップ自体は滞りなく、また車もきれいなものばかりで走行には問題なかった。でもUSBコネクタやBlue Toothなどの装備がなく、運転中にiPhoneの充電が出来ず苦労した。シガーソケットの充電アダプタとか、音楽を聴きたい場合もFMトランスミッタとか3.5mmケーブルなどの装備が必要だった。(Herzで借りるとUSBもBTもだいたいついてる。その辺がティア1ベンダーとの違いなんだろう。)

車体はきれいで新しいのに、ウインカーをつけると「ちっこんちっこん」というものすごくしっかりしたリレーの音が聞こえて、ちょっと20世紀を感じた。

マイアミビーチのホテルは素朴な所でも120ドルぐらいする

マイアミビーチは宿泊の相場がそもそも高くて、無料の駐車場があるホテルはここしかなかった。スペイン語しか話さないおじいちゃんに導かれ、車を停めた。

外観とロビーは旅の情緒がある。

部屋はすごく素朴。夜中まで道路で音楽が流れていたけど、東京の国道沿いで長いこと暮らしていたので眠るには問題なかった。

www.booking.com

ダウンタウンのコーヒーショップ

マイアミ ダウンタウンの Puroast Coffee というコーヒーショップで食べたランチ。フラットブレッドってテキサスでも食べられるけど、バルサミコ酢とトマトとモッツァレラチーズとクレソンの組み合わせが完璧みたいに馴染んでいてとてもおいしかった①。

コーヒーもおいしかったのでお土産に豆を買った。お店はここにしかないみたいだけど、豆は流通に乗っていてスーパーとかでも買えるみたい。

www.puroast.com

シーフードディナー

夕方、友達と合流してホテルのラウンジへ。

www.surfcomber.com

シーフードリゾットとパスタ、フレンチフライはどれもおいしかった②。海沿いはシーフード美味しいんだなやっぱり。雰囲気がいいところで、ゆっくりお話しできてよかった。

キーズに向かう途中に立ち寄ったキューバのベーカリー

翌日はマイアミ南部に連なる島、キーズへドライブに向かった。高速道路も使えたけどなんとなく下道で。途中、コーヒーを買おうと思ってたまたま立ち寄ったのが Sweet Bakery Cafeteria というキューバのお店だった。このお店がすごくよかった。店内の模様はこちら。

てきぱきと忙しく働く店員さんも、ランチタイムでひっきりなしに訪れるお客さんも、店内にいる全員がスペイン語で話していた。立派なエスプレッソマシンがあって、見たことない形のパンが並んでいた。パンは何か聞いてみたらグァバとチーズのパイとのこと。あとから調べて知ったけど、キューバではよくある食べ物らしい。

そこでみんなが食べていたものを指さして私も注文させてもらった。この甘めのコッペパンにハムとチーズとピクルスを挟んでパニーノを焼く機械で上下からぎゅっと潰して焼いたもの($3.5)が衝撃的においしかった③。パクパク食べたので写真がない。コーヒーも作ってもらい、美味しくいただいた。マイアミってコーヒーもうまいのな。

Facebookでこのようなものを食べておいしかった旨を書いたら、食通の人からそれはキューバンサンドイッチというものであるということを教えてもらった。

キューバンサンドイッチ - Wikipedia を読んだところ、今回食べたものがメディアノーチェサンドイッチというものであることが分かった。

しかも知らなかったんだけど、キューバンサンドイッチがおいしすぎて屋台を始めた人の映画があるらしい。わかるわ~。

エバーグレーズとマイアミキーズ

これがCSI:MiamiのOPでホレイショが謎の板で爆走しているエバーグレーズかぁ~!飛行機からも見えたけど、めちゃくちゃ広い。そりゃマフィアが密会するわという感じ。

ワニはいなかったけどワニ横断と書いてある看板があった。国道1号線がキーズへ渡る橋ところの道はとてもきれいだった。空は晴れていて海は光っていた。今回はキーズに上陸したところでマイアミビーチに引き返し。高速道路で1時間ほどで帰れた。運転していたので写真がありません。

空港へ向かう途中のイタリアンカフェテリア

帰りは20:00の便だったけどマイアミビーチからフォートローダーデール空港までは少し距離があるので早めに移動開始。空港近くで Mimmo’s Mozzarella Italian Cafeteria というにところに立ち寄った。

www.yelp.com

たまたまナビででたところだったんだけどすごく素敵なお店で、たくさんあるチーズはすべて店内で手作りしているとのことだった。若者が一人で店番をしていて、テキサスから来たとか英語勉強してるとか、そんな話をした。

メニューにはピザとかパニーノもあったけど、ニョッキを食べた。めっちゃおいしい④。マイアミすごい。テキサスにはニョッキないよ!って言ったら、店番の人、信じてなかった。え~!イタリア系のお店行ったらあるよ!って言ってたけどさ、ダラス地区には君のお店みたいなイタリアンカフェテリア的なのはないと思うんだよな。何ならお店出してほしいくらいだ。

今回南はキーズから北はフォートローダーデールまで300km弱マイアミをドライブしたんだけど、全体的にイタリア料理屋さんが多かった気がする。初日のシーフードレストランもイタリアンだったし。

特に下調べはせず走ってる途中でナビを見て立ち寄る感じだったけど、思いがけずおいしい食事に出会うことができて、よい旅の思い出になった。

帰路

フォートローダーデール空港の出発ゲートは本当に最悪だ。ゲート前のスペースは人であふれかえっていて許容量オーバーの様相だった。

実際のところオペレーションが最悪なのか利用要求に対する窓口が少なすぎるのかは分からないんだけど、とにかく人でいっぱいでろくに進まない。離陸が迫った便に乗る予定の人が行列に埋もれていないか確かめるために、ひっきりなしに航空会社の人が叫んでいた。でも急いでいる人用に用意されていたレーンもすごい量の人が並んでてどうしようもない感じだった。

今回は渋滞やレンタカー返却の時間を警戒して早めに空港に着いたので何とかセーフだったけど、ギリギリに到着してしくじっていた可能性もあったな。

今回の残しもの

旅って、行けなかったところ、見れなかったものの方が心に残ってしまうことがある。最近は何となく、そういうものがあった方がいいのかなって思うようになった。

今回はマイアミキーズの西のほう、キーウェストにあるセブンマイルブリッジにはたどり着けなかった。もう少し温かい時期に、泊りで来るのがよさそうだ。

おまけ

ダラスに帰ってから、キューバンサンドイッチを食べられるお店を探して行ってみた。キャロルトンのオールドタウンにある。

Cuban Dulceria International Bakery | Authentic Cuban Bakery

そうそうこれこれ。メディアノーチェサンドイッチを頼んでみたら、クミン風味のローストポークが挟まっていた。

私はどちらかというとローストポークがない、マイアミで食べたやつのほうが好きだったな。 ここにも立派なグラインダーとエスプレッソマシンがあって、淹れてもらったコーヒー(COFFEE CON LECHE)はとてもおいしかった。キューバってコーヒーおいしいんだろうな。

おまけのおまけ

DFW空港はいたるところにコンセントがあってとても便利だと思う。

あと、ターミナルEにある Peet's Coffee は早朝6時でもバリスタの人がいておいしいコーヒーを淹れてもらえるのがすごくよいとおもう。

アメリカ国内向けのかわいい切手で日本に国際郵便を送る

あけましておめでとうございます。
2017年のクリスマスカードは12/16にアパートのポストに投函し12/27に日本着という惜敗を喫したものの、2016年は年明けてから届いたので進歩は見られました。

さて、国内用のかわいい切手を国際郵便に使いたいという話です。

国内用切手2枚と追加切手($0.17分)で送ることができる

アメリカから日本に郵便を送る時は国際郵便用のグローバルフォーエバースタンプを一枚貼るだけでいい。しかしいろいろ見ていると国内用フォーエバースタンプのほうが圧倒的に図柄が豊富でかわいいものがたくさんある。

調べたところ、USPSのサイトにある Forever Stamp Fact Sheet によると、国内用フォーエバースタンプは使う時点の First Class Mail の料金として評価され、グローバルフォーエバースタンプとの差額を追加すれば国際郵便にも使えると書いてある。

Customers can use Forever Stamps for international mail, but since all international prices are higher than domestic prices, customers will need to attach additional postage. The value of the Forever Stamp is the domestic First-Class Mail letter price in effect on the day of use.

2018/1/3時点のフォーエバースタンプの評価額は以下の通り。

  • 国内用:$0.49 (2018/1/21からは$0.50)
  • インターナショナル:$1.15

国内用2枚と$0.17分のスタンプを貼ればよいということか。追加用の切手は Additional Postage というみたいだ。以前は$0.17の切手もあったみたいだけど、今は買えないみたい。ビッグホーンの図柄でかわいいものだっただけに残念。

そして油断ならないのがUSPSの値上げだ。2018/1/21から国内郵便の料金が$0.50に値上げされるらしいのです。国際郵便は据え置き。(USPS announces new 2018 prices による)

差額用の $0.15 の Additional Postage 切手が出るのかな?頻繁に値上げされるから、出ないかな。
つまりは、国内用フォーエバースタンプ2枚に加えて、2018/1/21までならなんとかして$0.17の、それ以降は10セントと5セントの Additional Postage を貼って送るというふうになりそう。値上げ後のほうが楽そうだ。

国内用2枚と$0.21の Additional Ounce のやつを貼ればそれでいい気もする。ペンギン柄とかかわいいのもあるし。国内用1枚と2oz用 $0.70 でもいいのか。ブーケ柄がある。

アメリカ国内用切手は沢山あるしかわいい

年末にUSPSの切手のカタログが届いた。サイトから住所を登録すると届くのかもしれない。これによると1年を通してずっと新作の切手が出るみたい。
この赤い子供が雪で遊んでいるのは The Snowy Day という有名な絵本の図柄のものだそうで、2017年10月発行とのこと。

下の丸いのがグローバルフォーエバースタンプで、2016年発行のものは美しい満月の図柄で気に入っていた。2017年のものは画像中央の白地に緑のもの。グリーンサキュレントという多肉植物の図柄で、悪くないんだけど比べると月のほうが好きだ。
月のやつ、取っておこうと思って買い置きしていたんだけどかわいいので半分以上使ってしまった。

去年はかわいい切手で送りたいと思いながらもなんとなく買い置きのグローバル切手で送っていたので、これからは季節に合った切手で送れることが分かってうれしい。しかも何枚も貼れてうれしい。

ダラスのおいしい中華料理店

日本にいたとき、街の中華料理店が好きだった。特に平日ランチで行くような感じのところ。こちらに来てからも結構行っていて、おいしいと思うところを紹介します。

Royal China Restaurant (Dallas)

ROYAL CHINA 皇家

ロイヤル通りにあるからロイヤルチャイナ。金曜日夜は待合エリアにすら入れないほど人がいるので要予約。内装も整っていてきれいで、ゲストと行くにもおすすめ。みんなおしゃれして来てる。

BEEF NOODLE SOUP 清汤牛肉麵 ($15)

たぶんこれ蘭州拉麺ってやつじゃないでしょうか。
店内手打ち麺と牛の出汁のスープがおいしい。上のお肉がまたおいしい。見た目からは想像しにくいけど箸で触ると崩れるほどポロポロで柔らかい。めちゃくちゃおなか一杯になる。

辣THIN DAN-DAN MIAN 担担面 ($11)

甘酸っぱい、絶妙に調整されたソースがおいしい。なんていうか味付けがうまい。繊細な味付け。 熱くも冷たくもない温度でサーブされ、量はちょうどいい感じ。

ダラスの食べ物を何か推してと言われたらこの二つのどちらかを推すと思います。
私はこのお店では麵ばかり食べているのですが、同僚曰く一品料理も頭一つおいしいらしいです。

あとこの辺のアジア料理店って中華料理店にかぎらずだいたいこういう立派な水槽がある。ここのは特に立派。

BEIJING ★ BROTHERS (Coppell)

Beijing ★ Brothers – Be the Best Peking Duck in Dallas…

北京ダックがカジュアルにおなかいっぱい食べられる。丸鶏をテーブルでサーブしてくれるパフォーマンスがあるので、気心が知れたゲストとの食事にもいいと思う。

高級感はないがおもしろい内装。人生悩んだらとりまダック食べろ的な看板。

北京ダック丸一羽のセット (4人前 $58)

北京ダック丸一羽分・水餃子・ミニヌードル(店内手引き麺)のセット。4人でめっちゃくちゃ満腹になる。半身の2人前のセットもあって$29ドル。これも2人で満腹。日本の北京ダック係数で考えるとかなりお得だ。

北京ダックってふつうは皮だけで、身は別の料理になって出てきたりするけど、このお店は目の前で身ごとサーブしてくれる。私はいつも身もこうして食べたいなぁと思っていたので嬉しい。おいしくてパクパク食べてすぐ満腹になる。付属の甘味噌もおいしい。

ハンドプルドヌードル。時間によってはお店の人が伸ばしているところを見ることができる。私は牛スープが好き。

前菜で出てくる水餃子。見た目ほど辛くない。小食の人はこれとヌードルで満腹になる危険性があり、必要に応じて同行者に譲るなどの調整が必要。

Fortune House (Irving)

Fortune House Chinese Cuisine

素朴なたたずまいのお店。平日ランチ向き。上海料理のお店らしい。

小籠包 ($9.99)

とってもジューシーでおいしい。日本でも食べられるなら食べたい。

Garlic Pork ($13.99)

日本で言うところの豚肉の青椒肉絲のような感じ。ピーマン入ってないけど。おいしい。タケノコがシャキシャキしていて調味も整っている。


どこのお店でもフォーチュンクッキーがもらえる。おみくじの英語がけっこう難しくていつもちゃんと理解できません。

実際のところはもっと素朴な中華ビュッフェ(UNO 1 China Super Buffet)をヘビロテしているのですが、いい写真がなかったのでまたこんど。