ダラス地区で2017年のアメリカ横断皆既日食を見た

2017/08/21(月)にアメリカ横断皆既日食という大きなイベントがあって、私の住むダラス地区では11時すぎ~14時ごろまで最大80%ほどの日食を観測することができた。

1週間前くらいからAmazonでも小売店でも日食メガネが売り切れていて、Twitterでは「日食メガネを売っている場所を知らないか」「日食メガネ余ってる人いませんか」「直接見て目をつぶすしかない…」「日食メガネがないから次回の2024年まで待つ」などの投稿が見られた。日食メガネが売り切れてからは数百ドルの溶接マスクも売れているようだった。

私は10日ほど前にAmazonで10個セットを80ドルという情弱価格で買っており、手に入っただけ軽傷で済んだなという気分で当日を迎えた。 ちなみに2012年の日本の皆既日食の時もたしか2日前くらいにひとつ2000円くらいの日食メガネを買った記憶がある。一応ひとつ単価で1000円分くらいは学習したみたい。

日食は月曜日だったため、日曜日には小売店で最終在庫放出大会が行われ、各地で数時間規模の大行列ができたようだった。狂騒の様子はニュース番組でも報道されていた。

当日はテレビのウェザーチャンネルがまる1日特別番組で東から西へと日食の様子を伝えていた。 幸いにも私はこの日休みをもらえ、自宅から少し北の開けたところで観測することができた。後で気づいたけど、時間帯的にも太陽は真上なので何も開けた場所に行く必要はなく、本当に何もないところで観測したのでピンホール現象で木の葉の影が欠けた太陽の形に揺れる事象が観測できなかった。あれが醍醐味なのに。

何度も撮り直してやっとメガネ越しにピントを合わせることができた写真。最大に欠ける少し前くらい。最大に欠けているときの写真はこのブログのカバーにした。

途中、仕事中と思われるおじさんに出会い、その人が見ていた溶接用のマスクを借りてのぞかせてもらうことができた。仕事で使うような溶接マスクって、液晶の電子制御で適切な明るさにピントが合う(?)ようにできているみたいで、かぶって太陽を見るとピピッと鳴ってはっきりと欠けた太陽にピントが合うのを体験できた。貴重な体験だった。溶接マスクで日食を見るおじさんの佇まいはフォトジェニックで大変いいものだった。その写真はないんだけど。

一番欠けているときでも明るさはこれくらい。わりと明るい。少し涼しかったけど、もし知らなかったら日食が起きていることに気づかなかったと思う。80%も欠けているのに。

10個買った日食メガネは金曜日に会った仲のいい同僚何人かにあげて、余ったものは会社のフリースペースに置いて帰った。当日はそのメガネで結構盛り上がったらしく、翌日会社に行ったらちょっとしたヒーローになった。

夜のニュースではトランプが裸眼で日食を見てあの独特な感じで太陽を指さしているシーンが報道されていた。たしか「トランプ大統領、裸眼で日食をみた」といったテロップがついていたと思う。

いい思い出になった。次の皆既日食は2024年、なんとダラスで見れる。